「AIで記事を量産すればブログで稼げる」——この考えで始めた結果、47本の記事をほぼ全部捨てることになりました。

結論から書きます。AIでの記事量産はやめたほうがいい。 理由は3つ。Googleに嫌われる、読者の役に立たない、後から直すコストが新しく書くより高い。以下、実際にやった失敗の全記録です。

やったこと:無料AIで毎日2本の記事を自動生成

2026年4月にブログを立ち上げました。使ったのはGroq API(無料)経由のLlama 3.3 70B。GitHub Actionsで毎日2本の記事を自動生成し、Hugo + GitHub Pagesで公開する仕組みを作りました。

技術的には上手くいきました。スクリプトを回せば記事が勝手に増えていく。1ヶ月で47本。「これで検索流入が来てAdSenseで稼げる」と思っていました。

最初の異変:全部同じに見える

30本を超えたあたりで気づきました。記事が全部同じ構成・同じ文体です。

  • 冒頭は必ず「〜と思ったことはありませんか?」
  • 見出しの数も並び順もほぼ同じ
  • 「意外な事実ですが」というフレーズが全記事に出現
  • 料金情報が古い、または存在しない数字が書いてある

AIは指示通りに「それっぽい記事」を生成しますが、全記事が同じテンプレートから出てきたように見えます。当然です。同じモデルに同じプロンプトで書かせているのだから。

AdSense審査:5回連続不承認

Google AdSenseに申請したところ、1回目の審査で「有用性の低いコンテンツ」という理由で不承認になりました。

ここからの対応を時系列で書きます。

1回目不承認(5月18日)→ とりあえず記事を増やす

「数が足りないのかも」と思い、さらに記事を追加。結果的に47本に。今思えば完全に逆効果でした。低品質な記事を増やしても、サイト全体の評価が下がるだけです。

2回目不承認(5月30日)→ 25本削除・19本リライト

ようやく「量ではなく質の問題だ」と気づきました。

  • 事実誤認のある記事、薄い記事、重複した内容の記事を25本削除(47→22本)
  • 残した記事に事実確認・独自の視点を追加
  • 全記事から無関係なアフィリエイトリンク(旅行・転職・免許など)を除去
  • テンプレート語(「意外な事実」等)をサイト全体から消去

3回目不承認(6月11日)→ さらに7本削除・一次情報注入

リライトだけでは足りないと判断。「自分が手を動かした経験が書かれていない記事」をさらに7本削除(22→14本)。残った記事にはすべて、筆者の実体験を引用ブロックで追加しました。

Aboutページも全面改修。「AI量産に偏った反省」を正直に開示し、運営者が何者かを具体的に書きました。

4回目不承認(6月21日)→ さらに5本削除・新規2本追加

一次情報がまったくない記事をさらに5本削除(14→9本)。代わりに完全オリジナルの体験記事を2本追加しました。

5回目(6月25日)→ アカウント閉鎖

5回目の審査結果は「お支払いアカウントがキャンセルされました」。管理画面は403エラー。AdSenseアカウント自体が閉鎖されました。

なぜAI量産記事はダメなのか

失敗から学んだことを整理します。

Googleは「誰が書いたか」を見ている

Googleの品質評価ガイドラインにはE-E-A-T(Experience, Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness)という基準があります。このうち**Experience(経験)**が重要です。

AIが生成した記事には、書き手の経験がありません。公式サイトの情報をまとめ直しただけの記事は、Googleから見れば「どこにでもある薄い内容」です。Googleはこれを「scaled content abuse」(大量生成されたコンテンツの乱用)と呼んでいます。

「それっぽい」は読者にもバレる

AIの生成文は流暢ですが、具体性がありません。「ChatGPTはビジネスで活用できます」——これは誰でも書ける文章です。読者が知りたいのは「どんな場面で、具体的にどう使って、何がうまくいって、何が失敗したか」です。

筆者が実際にChatGPTでExcelのVBAを書かせた経験、Claudeで長文の要約をさせた経験——こういう具体的な話がなければ、記事に存在価値がありません。

後から直すコストが高すぎる

47本の記事をリライトする作業は、新しく書くより時間がかかりました。1本1本内容を確認し、事実誤認を修正し、一次情報を追加し、内部リンクを貼り直す。しかも2本は重複記事だったので統合が必要でした。

最初から「自分の経験がある分野で、質の高い記事を少数書く」ほうが圧倒的に効率的です。

量産をやめた後どうなったか

47本から12本に減らし、全記事に一次情報を入れた状態で運用しています。AdSenseは諦めて、ブログの目的を「フリーランス制作の集客装置」に転換しました。

記事数は少ないですが、すべて自分が手を動かした分野の記事です。検索流入はまだほぼゼロですが、これは記事数とドメイン年齢の問題で、量産とは別の課題です。

少なくとも「低品質サイト」の烙印を押されるリスクはなくなりました。

AIブログで失敗しないためのルール

この経験から、今のブログ運営で守っているルールです。

  1. 自分が手を動かした分野でしか書かない。 AIツール比較なら、実際に使っているツールだけ
  2. AIは下調べと構成案まで。 本文は必ず自分の体験・意見を加える
  3. 量より質。 週1本でいい。1本に3000字以上の具体的な内容を入れる
  4. テンプレート感を消す。 冒頭パターン、見出し構成、文体を記事ごとに変える
  5. 嘘を書かない。 確認できない料金は「公式サイトで確認」と書く

まとめ

AIでの記事量産は、短期的には楽に見えます。しかし中長期で見ると、Googleからの評価を下げ、リカバリーに膨大な時間がかかります。

47本書いて、残ったのは12本。差し引き35本はゴミでした。その35本を書く時間と、直す時間を合わせたら、最初から12本の良い記事を書いたほうが速かった。

これからブログを始める人は、AIは道具として使い、コンテンツの核になる部分——つまり「あなた自身の経験」——は自分で書いてください。


ブログを始めたい方はAIを活用したブログの始め方、収益化の全体像はAIブログ収益化のロードマップで解説しています。AdSense審査の詳しい経緯はAdSenseに5回落ちた全記録をご覧ください。

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